読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

シンプル・イノベーション (Simple Innovation)

複雑で込み入った事象の単純化にトライ & 新しい発見を楽しむブログ by こうのすけ

憂鬱さから逃れるために書いた駄文・・・正義感問答

人を憂鬱にさせる事件が、

相も変わらず起こるものです。

下記の駄文を書いたのは、

10年くらい前のことでしょうか。

憂鬱さから逃れるために、

私の精神から生み出される、

いわば排泄物のようなシロモノです。

ほとんど、自動書記のような形で、

殴り書きしました。

今回の川崎の事件とは、直接関係はありません。

 

タイトル: 正義感問答

 

A「また、殺人事件がありましたね、

   学校に乱入して・・・」

B「だからなんだと言うのじゃな?」

 

A「いや、だって犯人は17才の少年・・・」

B「17才だからなんだと言うのじゃな?」

 

A「こんな事件ばかり多くて、

   いったい日本は・・・」

B「日本の行末が心配だと言いたいのかね?」

 

A「いえ、そういう訳では・・・」

B「では、いったい何を言いたいのじゃ?」

 

A「えー、こういう事件が続くのは問題だし、

  やはり良くないことだと思って・・・」

B「たしかに、悲惨な事件であったのは間違い

  ないが、では、あんたに何が出来るのかな、

  あるいは、何がしたいのかな?」

 

A「そう言われると、困ってしまいますが・・・。

  憂うつになってくるんですよ、

  無力な自分に対しても」

B「あの事件は、あんたに責任があるわけじゃあ

   るまい」

 

A「それはそうなんですが・・・

   このままでいいのかと・・・」

B「それでは、あんた、政治家になって、

   教育改革をするつもりか、

   それとも、革命でも起こすのか?」

 

A「いえ、そんなタイソウなことは・・・」

B「ならば、ウダウダと悩まんこっちゃ、

   時間の無駄というものじゃ」

 

A「時間の無駄と言われても・・・では、

   Bさんは見過ごせと言うのですか?」

B「見過ごせとは言うておらん、

   ただ、あんたというより、

   ワシ自身のことを言えば、

   ワシは無力じゃと認識しとるだけなんじゃ」

 

A「それって、どういうことなんですか?」

B「だから、ワシは無力じゃと、

   自分でわかっとるのじゃ」

 

A「そんなぁー、思いっきり投げやりな態度ですね、

   殺された人が、かわいそうじゃないですか?」

B「殺された人のことを想うと胸が痛む、だが、

   ワシは、やっぱり無力なのに違いあるまい」

 

A「そんなこと言って、諦めてもいいんですか、

   今のままだと、また同じような事件が起こりま

   すよ。 そんなに簡単に諦めていいんですか、

   大人が何とかする責任があるんじゃありませんか?」

B「そりゃそうだ、教育者、あるいは、

   文部省に責任はある、

  また、宗教家、政治家、にも責任があってしかる

  べきだ」

 

A「その通りですよ、だいたいアイツらがだらしない

    から・・・」

B「おやおや、あんた、人のセイにするつもりか、

   あんたの正義感は、他者への非難で行き止まりか?」

 

A「いえ、何もそんなつもりでは・・・」

B「だったら、何のつもりなのか?

   あんた、自分で何とかするつもりが本当にあるのか?」

 

A「したくても、どうしていいかわからないんですよ」

B「だったら、あんたもやはり無力ではないか?」

 

A「無力で悪かったですね、でも、やっぱり何とか・・・」

B「あんたも相当シツコイなぁー、

   いったい何をどうしたいのじゃ?」

 

A「だから、それがわかれば・・・」

B「あんたに、ひとつ聞くが、あんた、

   この世の全ての罪を自分の肩にしょうつもりか?」

 

A「と言われますと?」

B「この世の全ての悪、事件、災害・・・そういったものを

   全部自分一人で解決しようと言うのか?」

 

A「そんなつもりはありませんよ、当然じゃないですか!」

B「ワシにはそう見えるがの、

   よいか、この社会には学校も、教育委員会も、

   教師もいる。 また、坊主もいれば、牧師もいるし、

   その関連の宗教もある、しかし、それでも、

   あの事件は起こった、誰も止められなかった、

   それなのに、全ての関係者や宗教人を差し置いて、

   あんたが救世主のように活躍できると思うなんて、

   あんた、それは横柄過ぎると思わんか、

   あんた、いったい何様のつもりかね?」

 

A「・・・」

B「それに、あんた、何らかの具体策も考えていない、

   また、行動を起こす意欲があるとも思えん。

   意欲があれば、ここでウダウダ油売ってないで、

   行動してしまっているはずじゃ」

 

A「何もそこまで言わなくても・・・」

B「いや、言う。 あんた、本当は、

   被害者がかわいそうでも、

   社会をいい方に変えたいのでもなくて、

   あの17才の少年に腹が立っただけじゃないのかね?」

 

A「そりゃ、腹が立ちますよ、あんな事件起こして・・・」

B「いや、ワシが言いたいのは、

   あの17才の少年は、学校に乱入し、人を殺めた。

   そして、あんたはヒドク動揺した。

   あんたは思った。

   せっかく、今日一日を楽しく過ごそうと思っていたのに、

   あの少年が起こした事件のせいで、

   台無しにされてしまった。

   あんたは、それで怒っておるのじゃよ。

   少年が起こした事件があんたを憂うつにさせるから、

   あんたは怒っているだけじゃ。

   決して、被害者がかわいそうでも、

   社会正義のためではない。

   そのことを認めるべきではないのかな?」

 

A(泣く)

B「そう泣かんでもよい・・・」

 

A「いったい、自分が何をしたと言うのですか、

   これじゃ、自分が悪いみたいじゃないですか・・・」

B「べつに、あんたを責めとるわけじゃない、

   ただ手間を省いてあげただけじゃ」

 

A「手間ですって・・・?」

B「あんたにここまで言ってやらんと、

   あんたも無力なのは同じだ、

   ということがわからんじゃろ、

   わからんのに、社会正義とか教育改革とか、

   いろいろな妄想に陥っていると時間の無駄じゃからな、

   あんたは、ただ憂うつな気分を振り払いたいだけじゃ

   と見えたからの、早く振り払ってみたまでじゃ」

 

A「それはどうもご親切に、でも・・・」

B「でも、何じゃな?」

 

A「私は、何とかしようとしちゃイケナイのでしょうか?」

B「あんたはホンマにシツコイねぇ、

   あんたが、本当に何かしたいのであればすればよい、

   言い換えれば、あんたがそういう運命の人であるなら、

   勝手にそうなってしまうじゃろ、

   ただし、よく考えて行動を起こさんと、

   無駄骨に終わるじゃろう。

   駅前で、メガホン持って、何か訴えたぐらいで、

   世の中変わらんぜよ、

   正義がそんなに簡単に通るのなら、

   世の中、とっくの昔によーなっとるわい、

   そこのところ、よー考えてみるこっちゃな」

 

A「わかりました、よく考えてみます、

   ところで、最後にお聞きしたいのですが、

   運命っておっしゃいましたよね。

   ・・・運命って、何ですか?」

B「知らん・・・あんた、もうワシに聞くな!」

 

f:id:otakebi13:20080423141015j:plain