シンプル・イノベーション (Simple Innovation)

複雑で込み入った事象の単純化にトライ & 新しい発見を楽しむブログ by こうのすけ

文章とはシンプルに、名詞、動詞、形容詞、副詞、その他、の5つだけという話

私が初めて『シンプル•イノベーション』を意識したのは、

中学3年のときでした。

もちろん、当時は今ほどイノベーションという言葉が使われ

ておりませんでしたから、私としては、『コツ』という感覚

に近かったと思います。

 

それまで、私はほとんど勉強らしいことなどしたことがなく、

学校の成績も下の下という超低空飛行を続けておりました。

(私には、野球とビートルズがすべてでした)

 

それで、私の親が息子のことをあまりにも不憫に思ったのか、

家庭教師を私に寄越しました。

その方は某大学の学生で、英語の先生でした。

それでも、私はまるでヤル気なし•••。

そんなガキのところへ、その先生はいらっしゃいました。

 

ろくに英語など勉強していない私に向かって、

たしか高校の参考書を提示しながら、

不定詞』 から始めるぞと•••。

 

これが効きました。

その結果として、私は英語の成績が上がりました。

なぜか?

 

ご承知のように、不定詞には名詞的用法、形容詞的用法と、

副詞的用法の3つがあります。

(独立不定詞は副詞句)

これを理解すると、日本語、英語にかかわらず、

文章というのは、名詞と形容詞と副詞と動詞の4つから構成

されており、それ以外は『その他』と認識していればいい、

とわかったのです。

 

シンプルでしょう。

 

名詞、形容詞、副詞、動詞、そして、その他、

 

5つだけです。

 

小学生から、文法を習いますが、

文法用語って、泣きたくなるほど一杯あります。
ちょっと、上げてみます。


主語、述語、補語、目的語、名詞、動詞、形容詞、副詞、

前置詞、冠詞、接続詞、関係代名詞、関係副詞、感嘆詞、

過去分詞、現在進行形、現在完了形、過去完了形、未来形、

能動態、受動態・・・などなど。

国語とか、古文を加えたら、もっと増えます。

もう発狂せんばかりの退屈なな文法用語で、

子供たちは嫌というほど攻められるワケです。
これを児童虐待と呼ばずして、なんと呼ぶのでしょう。

 

繰り返しますが、文章は、

名詞、形容詞、副詞、動詞、その他、

 

の5つだけです。

 

よく参考書では、英語の5文型(S+Vとか)が第一章か

ら始まりますが、形容詞も動詞もよくわかってないのに、

Sトか、Vとか、Cとか教えるのはナンセンスです。

いきなり、S+Vから教えて、それを理解できるとすれば、

それは、もともと頭のいい子だからです。

 

このことをよく認識している参考書を見つけました。

 

第一章は、不定詞の名詞的用法から始まっています。

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子供を英語好きにするのは簡単です。

S+Vや、This is a pen.から始めずに、

いきなり不定詞の名詞的用法から始めましょう。

私が最初に覚えたは、

 

To teach is to study. でした。

 

名詞的用法が終わったら、形容詞的用法、副詞的用法と

いう順番です。

 

不定詞を理解すれば、英語は簡単になります。

不定詞の to と、前置詞の to との違いもわかりますし、

不定詞の to の次には、動詞の原型が来るという決まり事

があるのも覚えられます。

日本語にはない、be動詞の使い方もわかります。

 

He seems to be rich.

 

不定詞は日本人の頭でも、覚えやすいです。

 

そして、不定詞が終わったら、

だんだん難しくなりますが、次は動名詞、次いで分詞です。

 

私に教えてくれた家庭教師は大変優れた人でした。

たった3ヶ月間だけでしたが、

他では得られない、

とっても大切なことを教えてもらいました。

先生こそが、私が出会った最初のシンプル•イノベーター

です。

 

(注;上記は受験英語、つまり読み書きの場合に限ります。

ヒアリングと話せることに関しては、それはまた別次元の

話です。 私も英語を話せませんし、聴こえません(汗))