ポール・マッカートニー様、最敬礼にて、解説させていただきますよ
本日、大阪の京セラドームにて、
ポール・マッカートニーのコンサートが開催され
ます。(もう、すでに始まっている時間です)
来日してから、まだ間がないのに、
お元気そうでなによりです。
私は2013年のコンサートに行くことができた
ので、今回は涙を飲んで見送ることにしました。
その代わりといってはなんですが、
本日は、ポールについて語ってみたいと思います。
早速、Youtubeから貼り付けてみます。
ビートルズサウンドの解説です。↓↓↓
https://www.youtube.com/watch?v=jqhFbg9IeyQ
この中で語られる、『ミッシェル』に於ける、
ベースの不思議な動きが秀逸です。
まともには、半音下降しないという・・・。
それとは反対に、こんな半音下降って・・・、
フツウではあり得ないという事例に関して、
挑戦してみます。
題材は、ポールの名曲『Panny Lane』。
下記は、"Panny Lane" のAメロのコード進行です。
概ね、次のようなコード進行だと考えられます。
| B | C#m7 F#7| B | Bm6 |
| G#m7-5 | G△7 |F#sus4 F#7 | F#sus4 F#7 |
この中で、注目すべきは、
5小節目(の G#m7-5 )からです。
コード(構成和音)はそれぞれ異なりますが、
5~7小節にかけて、ルート音は、
G# → G → F#
と綺麗に半音下降しています。
(六弦の4フレットから、3 ⇒ 2フレットへと、
半音下降している)
(原曲においても、ポールが弾くベースは、
G#→Gと鳴っているように私には聴こえます)
(最後のF#については、まともにF#を弾いてい
ないと思いますが・・・それでも、ギターだけを
考えるならば、イラストのように、
3音連続の半音下降が成立していると考えて、
差支えないでしょう)
ギターに関しては、この部分をこうやって弾いてい
るのだとわかった時、私は正直、
度肝を抜かれました。
とても繊細、かつ複雑なコード進行だと思えたから
です。 なぜなら、G#m7-5 と G△7というのは、
4弦、3弦、2弦だけを見ると、
同じ場所を押さえています。
(ちょうど、ローコードでいうAmの形です)
6弦だけが、G#⇒G へ半音下がっているだけで、
4弦、3弦、2弦は同じところを押さえている・・・。
それなのに、実際に聞こえてくる全体のサウンドは、
なぜか、単純には聴こえません。
音楽に数学的な要素があるとすれば、
ポールはそのことをよく研究していたようです。
学問としての音楽・・・ロッカーでありながら、
ポールはクラッシックを学ぶような姿勢で、
自分の音楽と対峙していたのかもしれません。
ご参考までに: