映画 『 阪急電車 片道15分の軌跡』 という作品が秘めたるワザとは?
ヤフーのGAYOで、私の好きな映画を放映している。
『阪急電車 片道15分の軌跡』
この映画には様々な人々が登場するのだが、
それぞれが脇役であり、主役であるような、
一風変わった映画である。
しかも、特異な能力を有するヒーローも登場しない。
いたって普通の生活者ばかりだ。
私は阪急沿線に住み、阪急電車で高校に通ったから、
特にこの映画には思い入れがある。
有川浩氏による原作の小説も読んだ。
(映画よりも、小説の方を先に読んだかな)
そこまで入れ込む理由は、懐かしさだけではなく、
実は、別のところにもあった。
はっきり言えば、なにかの作品を造ったり、
あるいは、文章を書く上で、とても有用なことを
この映画、及び小説から学んだからであった。
それは、『視点移動』・・・。
Aという人の生活とその視点、
Bという人の境遇とその視点
Cという人の不安とその視点・・・というように、
次々と視点移動を繰り返す。
こうして、集まった各視点を巧妙に紡いで仕上がった
のが、この映画であり、小説ではないかと思う。
私はこのワザを盗み、このブログでも、
時々書いて使わせてもらっている。
はたして、お気付きだろうか?
出来、不出来は別にして、
このワザが重宝するのは、
同じ現象でも、視点移動して観てみると、
全く違うストーリーが書けてしまうからだ。
それも、視点移動した数だけ、
やろうと思えばいくらでも書けてしまう。
<貼り付け>
■内容・ストーリー
宝塚~西宮北口間を約15分で走る、えんじ色の車体にレトロな内装の、阪急今津線。その電車に、さまざまな「愛」に悩み、やりきれない気持ちを抱えながら偶然乗り合わせただけの乗客たちがいた。電車内という限られた空間で、それぞれの人生がほんのちょっと重なり合い、影響し合い、そして離れていく--。数々の出会いが重なり、そこに生まれる小さな愛の奇跡。勇気を持って踏み出せば、いつもとは違う景色が、人生が、そして素敵な出会いが“あなた”を待っている。
■キャスト・スタッフ
中谷美紀 戸田恵梨香 南果歩 谷村美月 有村架純 芦田愛菜 小柳友 勝地涼 玉山鉄二 宮本信子 監督:三宅喜重 プロデューサー:重松圭一、沖貴子、田村勇気 原作:有川浩『阪急電車』 脚本:岡田惠和
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