頭を打ったせいでしょうか・・・時間を読む新しい概念を発見した話
相変わらず、引越の準備をしています。
作業中に、ちょっとした事件が起こりました。
トタンというのでしょか、
昔の人が、服をしまう時に使っていた箱。
トタンの箱の中には、
私が昔使っていた音楽用の機材が収納されて
いました。 その中身を整理するために、
久しぶりに蓋を開けてみたのです。
ちょうど、箱の縦の面に正対する格好で、
私は屈んで箱の中を覗き込みました。
すると、あろうことか、
上に上げたはずの蓋が落ちてきました。
私はそれを知る由もありません。
おもむろに、頭頂部の辺りに、
衝撃が走り、同時にガッシャーンという音が
頭に響きました。
傍らで見ていた友人は、
腹を抱えて笑っています。
ですが、私は面白いはずの出来事を目撃した
わけではありません。
ですから、どうにもこうにも、
心の底から笑う気になれません。
友人によると、私はまるで箱に食べられたよう
に見えたそうです。
パックマンというゲームがあるそうですが、
そいつに飲み込まれるイメージでしょうか?
あるいは、『寄生獣』に喰われる感じかな?
いずれにせよ、頭を打ったせいなのか、
どうもいつもと勝手が違います。
そして、ついには珍妙なことを口走ってしまい
ました。
今何時?と友人が尋ねます。
私の腕時計は、ちょうど午後4時18分を指し
ています。
それで、4時18分と答えればいいものを、
『4時20分前』と私は返答しました。
友人は自分の時計を見て言いました。
『3時40分』とちゃうやんか!
と笑いを堪えながらツッコミを入れる友人。
そうです。 4時20分前の本来の意味は、
3時40分のハズです。
なのに、『4時20分の ” 数分前 ”』の意味で、
私は『4時20分前』と言ったのです。
『オマエ、そんなん、普通の人は言わへんでぇ』
と友人は軽蔑の眼差しを向けてきます。
私の『UFOにさらわれて・・・』云々の記事を
読んでいた友人は、
『アンタもう、普通の地球人とは違う、
オマエこそ、宇宙人にさらわれたら!』
とのたまう始末でした。