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シンプル・イノベーション (Simple Innovation)

複雑で込み入った事象の単純化にトライ & 新しい発見を楽しむブログ by こうのすけ

なぜ真夏に焼き芋?・・・自分の好き嫌いを超えて考えてみた

葛藤と問答 イノベーション

スピードの遅い台風が去ったかと思えば、

猛暑到来であった。

かんかん照りの太陽が街を焦がす。

エアコンのあまり効かぬ車の中で、

男はハンカチで首筋の汗を拭った。

 

突然、フロントガラスの前方にて、

珍妙なる軽トラックの姿を捉えた。

荷台に大きな釜のようなものが見える。

釜の下部には確かに炎が揺らいでいた。

煙突からは、煙が昇っている。

 

おもむろに、軽トラから音声が響いた。

 

『焼き芋・・・焼き芋・・・焼き芋・・・』

 

男は耳を疑った。

このクソ暑い最中、焼き芋を売るのか?

いったい、どういう神経をしているのか!

オレなら、かき氷を売る。

焼き芋を買う人なんて、いるはずがない。

売れるわけがない。

オレなら、タダでもらっても喰わない・・・。

 

男は一人車内で失笑を漏らし、

アクセルを強く踏み、

焼き芋を売っている軽トラを抜き去った。

 

次の日、男はあるスーパーに立ち寄った。

リニューアル開店の初日であった。

家族の者に、今日はセールの初日なので、

そこで買い物するよう頼まれたのである。

 

入口付近には、夏の果物をワゴンに入れ、

セールの目玉として売っていた。

よくある光景であった。

しかし、唐突に、信じられぬものが男の目に

飛び込んできた。

なんと、またしても釜だった。

その釜の横に、焼けたサツマイモが、

陳列されているではないか!

焼き芋である。

しかもだ、小さな子供二人を連れた親が、

買い物かごの中に、

焼き芋数本を入れていたのだ。

男は信じられる光景を目の当たりにして、

その場に茫然と立ち尽くし、

しばらくは動けないでいた。

 

一方、傍らでは、店の店長がこの光景を見て

いた。 してやったりの表情であった。

店長の目論見が当たったのである。

商売人としての作戦勝ちであった。

 

真夏でも、焼き芋を買うお客は存在する。

そんなデータを店長は持っていた。

ひとつは、ちょっとした技術革新があったか

らだ。 さつま芋を一定期間寝かせることで、

さつま芋の糖分が上がることがわかった。

さらに、食感も変化する。

パサパサではなく、ねっとりとした食感に

なった。

また、豆腐と混ぜて冷やすと、

甘いスィーツになることもわかった。

店長は業界紙からそのような情報を得ていた

のであった。

 

また、お客様アンケートでも、

夏に焼き芋が食べたいという要望があった。

その人は、沖縄から越して来た人だった。

沖縄では、真夏でも焼き芋を食べる習慣があ

るそうだ。 気になった店長は、

少し調べてみる気になった。

ある筋からリストを取り寄せると、

このスーパーの近くには、

沖縄出身者が割と多く住んでいることがわ

かったのだ。 こられの情報を踏まえ、

店長は商売人として、

当然の知恵を絞ったのであった。

 

 

※真夏に焼き芋なんか食べない言ったのも、

スーパーで茫然と立ち尽くしたのも私です。

 

※ただ、己の好き嫌いを超えたところに、

新しい発見があるかもしれないとの想いで、

この記事を書いてみました。

 

※さつま芋が甘くなって、スィーツとして

も使えるとの情報はテレビで放送されたそ

うです。

 

※沖縄では、一年を通して焼き芋を食べる

のは事実のようです。ネットで調べました。

 

※店長がある筋からリストを取り寄せたと

記しましたが、これは私の勝手な想像です。

こんなリストが実際に存在するのかどうか、

私は知りません。

 

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