イチロー選手の、打つ、投げる、走る、捕る、
先般、Number イチロー特集を読んだところで
したが・・・。
昭和40年代、少年時代、
私が垣間見たプロ野球の世界には、
ある種のユルさがあったように思う。
例えば、内野陣によるボール廻しなど・・・。
あるいは、ファーストが投じる擬似ノック(?)
にも垣間見られた。
いわゆる手抜きである。
ノーバウンドで届く距離なのに、
わざとツーバンド、スリーバンドで投げたりする。
少しでも肩の消耗を抑えようという魂胆か?
ところが、イチロー選手の登場以後、
ずいぶんと印象が変わった。
私は2006年と2009年の両年、
WBCの予選を何試合か大阪や東京で観戦した。
その時の内野陣のスローイングやその動作は、
昔と違って実にキビキビとしたものだった。
観ていて、気持ちがいいくらいに・・・。
明らかに、子供の頃に観戦した野球とは質が違う。
そう感じると同時に疑問が湧く。
いつからこんなに真剣に、
ボール廻しをするようになったっけ?
ーーー本日、イチロー選手のニュースに接す。
少々複雑ながら、完全に引退するわけではなさ
そうなのでホッとはする。
同時に、上述のようなことをふと思い返す。
本人曰く、「野球の研究者でいたい。
今、44歳でアスリートとしてこの先どうなって
いくか見てみたい。
プレーしていなかったとしても、
毎日鍛錬を重ねることでどうなるか見てみたいと
いう興味は大きい」とのこと。
とっての研究対象は、きっと、
打つ、投げる、走る、捕る、の全てなのだろう。