不用意にものを言ってしまうことへの考察 by イチロー
スポーツ・グラフィック
「Number 976号」を本日購入しました。
今号は更に内容充実のため、まだ全部を読みきれて
いません。 特に、石田雄太氏による、
イチロー選手へのインタビュー記事は
秀逸ですね。
それから、今シーズンからマリナーズの一員となった
菊池投手の記事もよかったです。
白状すれば、少しウルっときてしまいました。
ところで、これはデキ過ぎた偶然⁉︎
ご承知の通り、昨夜、某大臣が罷免されました。
(形式上は辞表を提出したそうですが、
自ら辞めたとは誰も考えていないでしょう)
その件に関して、イチロー選手が
まるで事前に知っていたかのようにインタビューの中で答えている箇所があります。
そんなことは、内容的にも、時間的にもあり得ず、
全くの偶然に過ぎないのは明白ながら、
罷免の件とあまりにもリンクしている不思議さを鑑み、
本日はイチロー選手よる該当発言をここに
掲載する次第です。
ーーーアメリカで野球をやっている間イチローさんは
日本との距離をどう感じていたんですか。
「日本との距離感はアメリカに行って急激に縮まりましたWBCの経験から日の丸の重さと向き合った経験も大きかったし、自分なりに言葉を大事にしようと思ったのもアメリカへ行ってからのことです。 アメリカ行ってみて感じたのは、英語なんて勉強してる場合じゃないということでした」
ーーーえっ、逆じゃないんですか。
「学ばなきゃいけないのは日本語の方です。
もっと言えば国語か。
2000年までの日本でプレイしていたときの僕には、言葉について深く考えることはありませんでした。
ずいぶん不用意にものを言っていましたし……。
それがアメリカへ行って何年か経ったころ、
自分なりに言葉を大切にしなくてはと思ったんです。
自分が発した言葉を振り返って、
こうゆう表現をしたほうがよかったなとか、
そういうことを考えるようになったのもアメリカへ
行ってからです」
ーーー言葉を発するとき、イチローさんが大切に考え
ることはどんなことなんですか。
「同じ言葉でも、誰が言っているかによって意味が
変わってきます。
だから、まず言葉が相手に響くような自分を作らな
ければならないと考えています。
今は言葉を発することが先になっている時代のよう
に見えますが、言葉を発する前にまず自分を作れよ
って思います。 そうすれば自分なりの言葉が出てく
るはずだし、人が聞いたときの伝わり方が全く違っ
てくるはずです。 だからまずは黙って、やること。
言葉を発するのはその後でいいんです」
【掲載元に関して:当記事のインタビューは、
「Number 976号」(写真参照)、
より、28ページの一部から拝借し、
ここに転載させて頂きました】