シンプル・イノベーション (Simple Innovation)

複雑で込み入った事象の単純化にトライ & 新しい発見を楽しむブログ by こうのすけ

すべてを氷解させるコツ、それを志向してしまう嫌味な自分

昔の歌で、『エンプティー・ガーデン』という曲が

あった。 エルトン・ジョンの歌だ。

直訳すると、『空の公園』というところか。

ジョン・レノンを追悼する歌であり、

彼がいない空虚感を歌っている。

 

今日、『空の公園』を見てこの曲を思い出した。

これだけ暑ければ、公園で遊んでいる子供は一人

もいない。 出かけるなら、プールのはずだ。

それに、救急車とよく出くわす。

熱中症で運ばれる人が多いに違いない。

 

さて、先の『水の上を走る』話に関して・・・。

 

otakebi13.hatenablog.com

 

私は『解』を見つけるのが好きだ。

解とは、これさえ掴めば、

出来る、あるいは、分かる、というもの。

そういうコツらしきものを見つけると、

全てが氷解するかの如く、

問題が解決してしまう快感がたまらない。

 

でも、これって反動なのだと思う。

小学生の時やっていた野球・・・。

あの頃、私は何も考えていなかった。

ただ、やみくもに素振りを繰り返すのみ。

グリップの仕方を変えてみるとか、

肘の使い方を変えてみるとか、

腰の動かし方を工夫するとか、

そんなもの、全然頭になかった。

 

漫画『巨人の星』の影響は半端ではなかった。

星飛雄馬のように、努力をすれば上手くなる

と思っていた。 工夫より、根性ってヤツだ。

その点、あのイチロー選手はやはり違った。

動体視力を鍛えるために、

走っている車のナンバーを読む訓練をした。

あまり意味を理解していないが、“投手と打者

とボールの三角形“がどうしたとか、

様々な工夫を試みている。

決して、やみくもにバットを振るだけではな

かったのだ。

 

それと比べたら、私など本物の阿呆だった。

巨人の星が出たついでに告白すれば、

タイヤを引きながら走るトレーニングで使う

車のタイヤのことを私は『重いコンダラ』だ

とずっと思っていた。

テレビ放送では、

『思い込んだら、試練の道を~♪』

とテロップが出ていたにも係わらず・・・。

 

なにせ、根性優先だから、

ウサギ跳びもよくやった。

だが、小学性や中学生がウサギ跳びをし過ぎる

のはよくない。

身体の成長が阻害されるからだ。

与えられた訓練に盲目でいることは、

害毒でしかない。

おかげで、私は短足胴長になった。

 

この実体験から得た後悔と屈辱を私は忘れた

ことがない。

今では、与えられた教えや情報など、

一旦は疑ってかかる。

絶対に正しいことなど、

何もないというスタンスだ。

だが、反面、随分と嫌味な人間にはなった。

自己防衛だとしてもだ。

 

それでも、信頼している人はいる。

その人が考えていることなら何でも知りたい

と思える人がいる。

私一人で、全てが為せるとは考えていない。

 

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