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シンプル・イノベーション (Simple Innovation)

複雑で込み入った事象の単純化にトライ & 新しい発見を楽しむブログ by こうのすけ

トマソン芸術・・・A+B=Cをキメるのは、実はとっても難しいという話

モノを書くこと 散歩道

トマソン芸術」について、さらにツッコミます。

まずは、みうらじゅんさんのインタビュー記事を

ご覧ください。

 

<引用開始>

 

2005年の秋から、「アウトドア般若心経」という

企画を始めました。 般若心経の262文字と題字分、

合わせて276の文字を街から探し出しては写真に収

めるという修行のような企画で、

すべての文字を写真に撮るのに1年近くかかるという、

壮大な文字探しの旅でした。

 

最初は簡単に街中で「字」を見つけては写真を撮って

いたのですが、なかなか見つからないものも多い。

たった一文字の写真を撮るために、

わざわざ地方へ行って、結局見つけられなかった時の

悔しさたるや・・・。

他人から見れば「カネと時間のムダ」以外の何物でも

ないんでしょうが、僕としてはこういうムダで俄然ハ

ッスルしちゃう。 それにムダな出来事ほど、

後で発表する時に”すごみ”をもたらします。 

「一文字」撮るために大阪まで行ってさぁ」と話した

瞬間に、「お前バカじゃねーの」と言わせた者勝ちです

からね。

 

一つのことを取り上げて面白いというものは、

もうほとんどないと思うんですよ。

ほかの誰かが既に取り上げたものばっかり。

ただ、組み合わせれば誰も考えたことのないものに触

れることができる。

般若心経はみんな知っているけれど、

アウトドア般若心経だと、

「何だそりゃ」とみんなが思う。

何かと何かを合体させて、

誰もやったことがないことを探すんです。

でも、AにBを足して「AB」という答えを出したとし

ても、誰も面白いと思ってくれません。

AにBを足して、全く新しいCを生み出すのが面白いし、

それを見つけるのが僕の使命だと勝手に思っています。

 

<<引用終了>>

 

(かなり前の「日経ビジネス・Associe 新春号 P-52」

より掲載しました)

 

さて、A+BをCにする・・・これって、

やってみると意外に難しい。

なかなか狙ったようにはいきません。

なにかの企画でも、仕事でも、あるいは、

スポーツでも、モノを書くことでも、

みんな同じだと思います。

実際に上手く「C」をキメるのは至難のワザです。

 

たとえば、私のブログでいうと、

「女王蜂(A)」と、「私(B)」、

「赤いアウディーの女(A)」と、「私(B)」、

をそれぞれ組み合わせて、「C」という私小説のよう

なものを書いています。

しかし、その「C」のデキがよいかというと、

それはまた別の話です。

なかなか上手くキメられないことの方が多いです。

 

あの公園でオブジェを造った人にとっても、

それは同じだったかもしれません。

写真は、またしても「揺れるタイヤ椅子」の遊具です。

(昨日、紹介した遊具とはやや異なります)

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今回の遊具には、タイヤだけでなく、

滑り台も付いています。

つまり、タイヤ(A)+ 滑り台(B)を合体させて、

このような遊具を製作したのでしょう。

 

しかし、造った人には悪いのですが、

デキが良いとはあまり思えません。

見た感じ、なんかこう、ウルサイというか、

野暮ったいというか・・・。

これなら、きのう紹介した「マヌケなタイヤ椅子」

の方がずっとシンプルですし、可愛げがあります。

 

などど、口ではなんとでも言えますが、

「C」を上手くキメるなんてことは、

すなわち、創造とは想像以上に難しい・・・。

と改めて実感する次第です。