シンプル・イノベーション (Simple Innovation)

複雑で込み入った事象の単純化にトライ & 新しい発見を楽しむブログ by こうのすけ

友人が人混みに紛れ、姿が見えなくなるまで、

昼食を軽く済ませたあと、

友人とサンマルクカフェで待ち合わせをする。

この店にはWi-Fiサービスがないのだが、

隣にスターバックスがあり、

そこから、Wi-Fiの電波を受けてネットに繋げ

ることが出来る。

 

やって来た友人といつものように、

たわいない話をする。

高校の時からの同級生だから、

その頃の話もするし、イマの話も出る。

こんなとき、楽しい時間は一瞬で終わる。

なにやら、用事があるとかで、

まだ陽も高いのだが、

友人とはここで別れることとなった。

 

二人で道路に出た。

スーパーやら、パチンコやら、モスバーガー

あるから、通行人は多い。

挨拶をして、友人は駅がある方角へ歩きだした。

私は大きく手を振って、

友人を見送った。

 

交差点を渡った友人は振り返って私を見た。

私との距離は5~6メートルだろうか。

私は手を振って友人に微笑んだ。

 

更に、5・6メートル進んだところで、

友人は振り返る。

私はやっぱり大きく手を振って笑う。

この時、友人も軽く手を振り、笑うのだが、

その表情には明らかに困惑の色がある。

 

恥ずかしいからだ。

通行人の多いこんな場所で、しかも、

中年の男同士が手を振り合っているなんて、

どう考えてもフツウではない。

 

友人は更に先を歩いて、また振り返った。

そこには、遠くで手を振っている私が見え

たに違いない。

友人はもう笑いを抑えることが出来ず、

身体を揺らしていた。

相変わらず、アホなことをやっているなと

思ったことだろう。

友人が人混みに紛れ、

姿が完全に見えなくなるまで、

私は手を振り続けたのだ。

(この間、ずっと振り続けていたわけじゃ

ないですよ)

 

後日、友人と電話で話したところ、

友人はこの日の出来事をやはり覚えていた。

こんなふうに思ったそうだ。

 

私が一人で何度も手を振っていたので、

それを見た他の人達からは、

さぞや私がオカシナ人に見えたであろうと。

一方で、私がそれを承知の上でやっている

ことも友人はちゃんと分かっているのだ。

長年の付き合いだから・・・。

 

友人と別れ際に、あなたなら、

どうするだろうか?

退屈な日常ともいえる生活にちょっとした

エスプリを効かせ、笑いにするのも一興か

もしれない。

人から多少オカシナ人に見られたって、

それほど気にかけることもない。

(ずいぶんとオカシナことをしてきたし、

 今もしているし、

 いまさら変えられやしない)

私は出来るだけ笑っていたいのだ。

人生は楽しい方がいい。

退屈だなと思える時間は、

少ないに越したことはないと思う。

 

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