ビートルズ初来日の際に垣間見られた、ジョンとポールのとってもらしいエピソード（実際に見たわけじゃないけど）

２００６年８月のある日、

『プレミアム１０・ビートルズの１０３時間・

日本滞在ドキュメント』

というＮＨＫの番組を観た。

ビートルズの４人が初めて日本の地を踏んだのは、

１９６６年（今から４９年前）の６月下旬。

日本武道館で開催される、彼らの日本初公演に合わせ

ての来日であった。

映像を見ていると、当時の東京の風景が古いし、

人々のファッションも今と違って古めかしい。

警官の制服もずいぶんと野暮ったく見える。

そんな中で、ビートルズの４人が映ると、

やはり、あか抜けているように感じる。

当時の日本は高度経済成長の真っ只中にあったにせよ、

ファションや文化といった面では、

まだまだ後進国の域を出ていないようだ。

それはそれとして、ジョンとポールって、

まったく違うタイプの人間ではないか・・・

ということが、私なりに感じ入るところがあった。

本日は、この件について書いてみることにする。

まずは、ジョン・レノンから・・・。

来日する前に予め計画していたのか知らないが、

ジョンは、六本木だか、赤坂だかにあった、

日本古美術店へと出掛けて行く。

ジョンにとっては、束の間のフリータイムだ。

店の前に、ジョンを乗せたハイヤーが横付けされると、

彼は軽い身のこなしで車から降り、颯爽と店の中へ。

店内で、あれやこれやと物色し、

ジョンは、当時の金額で約１００万円相当の品々を買

い付けたという。

ちなみに、ジョンとヨーコがロンドンで出会ったのは、

この４カ月後の１１月のことであった。

私の手元の資料では、二人の出会いの日は、

１９６６年１１月９日、もしくは、

１１月中旬だったとか、別の資料では「その年の暮れ」

との記述が見られる。

正確なところはわからないが、

恐らく１１月のある日 のことだったと推測される。

いずれにせよ、ジョンとヨーコが出会う前に、

ジョンは彼なりに日本文化について、

すでに関心があったと考えて、

まず間違いないだろう。

なぜ、あるいは、日本文化のどこに魅力を見出して

いたのかは分からないが・・・。

対して、ポール・マッカートニー・・・。

宿泊先のホテル従業員は次のように語った。

彼によると、夜な夜な、ポールはたった一人で、

清掃やセッティング中の宴会場に現れたそうだ。

目的はピアノだ。

宴席ホールにある１台のピアノ。

それを弾くために、ポールは毎夜やって来たという。

従業員がいようと、誰がいてもお構いなしに、

ポールは一人で黙々とピアノを弾いていたそうだ。

（ちなみに、本番、つまり武道館のステージでは、

　ポールはピアノを（オルガンも）弾いていない）

繰り返すが、このときはまだ１９６６年の初夏だ。

翌１９６７年２月には、ピアノを基調とした

『Penny Lane』が発売されている。

そして、後の『Hey Jude』』『Lady Madonna』、

『Ob-La-Di,Ob-La-Da』、『Let It Be』、

『The Long And Winding Road』などへ続く。

１９６６年の段階で、あるいは、それ以前から、

ポールは着々と準備し、計画していたのだ。　

ピアノ主体の楽曲を奏で、

しかも一級の作品に仕上げることを。

６０年代を通して、ビートルズがあれほど輝けたのは、

いや今でもその輝きが失せないのは、

ポールの持って生まれた才能だけでなく、

彼の用意周到ともいえる、

入念な下準備があったからだと考えられる。

偶然にも、ヤフーGYAOで、

ポール・マッカートニー＄ウイングスのライブ、

『Rockshow』を放映している。

↓↓↓

http://gyao.yahoo.co.jp/music-live/player/paul-mccartney-rockshow

ピアノ曲の数々が凄すぎる。

ポールの演奏も上手い。

改めて聴くと、ポールは音楽そのものをよく知ってい

るなと感じる。

対して、ジョンも負けてない。

テックニックなど俺には無用とばかりに、

感性一発のギターを聴かせてくれる。

↓↓↓（Youtube）

https://www.youtube.com/watch?v=Iuy-10Ejck4

（まさに、顔でギターを弾く男！？）

（２０１３年、ポールのコンサート、大阪京セラドームにて）