ノルウェーの森、「そうだ村上さんに聞いてみよう」から考えてみた
アサリは、天使的でもあり、悪魔的な色合いをも
併せ持つ猫人格(?)でしたが、
ジョン・レノンほど、その相反する要素が色濃く
混在する人間は他に類を見ないのではないかと
想像したりしています。
その例として、今日は、
ノルウェーの森とはいったい何か・・・?
これについては、諸説あります。
ビートルズファンには、すでに周知されていること
ながら、一説によると、原題のNorwegian Woodは、
本当はNorwegian Wood ではなく、
knowing she would の語呂合わせに過ぎなかった
とか・・・。
この件について、元々の情報源と推測される作家・
新説とは?」から、以下引用します。
<掲載開始>
(一部省略)たしかにそのとおりです。正確には
もともとの ”Isn’t it good, knowing she would”
(彼女がやらせてくれるってわかっているのは、
素敵だよね)という歌詞がボツになって、
そのまま語呂合わせで、Norwegian Wood になり
ましたという説です。 これは僕の出版エージェン
トの女性が、パーディーの席でジョージ・ハリソン
から直接聞いたという話です。 ほんとうかどうか
はわかりませんが、すげえおかしい話ですよね。
(省略)<掲載終了>
(朝日新聞社刊「そうだ村上さんに聞いてみよう」
P-89 から抜粋引用)
そこで、シンコーミュージック刊・
「ビートルズ全詩集」をひも解いてみる私です。
この曲の、日本語訳は、
翌朝、目がさめると僕ひとり
かわいい小鳥は飛んでいってしまった
僕は暖炉に火を入れた
いいじゃないか、ノルウェーの森
で終わっています。
だけど、英語の歌詞には、暖炉に当たる単語があり
ません。 ただ単に、So I lit a fire だけです。
つまり、どこに火を付けたのかは不明。
私が調べた限りでは、どうもこの歌の真相は、
その娘にその気にさせられるも、
見事にソデにされ、その腹いせに、
ノルウェー産の木材で作られた彼女の部屋だか、
小屋だかを燃やしてしまった・・・という説が、
有力なようです。
仮にこれが正しいとするならば、これって、
辛辣な英国流ジョークってやつでしょうか?
それにしても、酷い話です。
いや、酷い話を通り越して、
こんなのは唾棄すべき犯罪といえます。
とても、同じ人物がイマジンの詩を書いたとは
到底思えません。
ほとんど、冗談だか何だかわかりませんが、
私としては、この曲のサウンドは完璧に思えます。
一切の過不足もなく、ほんとうに欧州の奥深い森を賛美
しているかの如くです。(ジョージは、インド楽器の
シタールを弾いていますが)
ジョンとポールによるハモリが最高です。
この世に、ジョンとポールのハモリほど、
イカシテルものが他にあるかと思うくらいに。
かつて、ジョン・レノン・ミュージアムなるものが
埼玉に存在していました。
私も三度ほど行ったことがあります。
その最後の展示室は、通称:ホワイト・ルームと
呼ばれていました。
部屋にある白い壁には、生前ジョンが残したとされ
る言葉が数多く掲示されていました。
その中から、印象に残ったものを、
悪魔的、天使的、中立の観点から掲載して、
本日の記事を終了します。
<悪魔的>:
真実をもとめて
よりよい生きかたを探してるって?
そんなの自分自身をみつめることから
にげるための言いわけだろ?
ワルになりたい?
いいんじゃない
正義に生きたい?
いいんじゃない
きみの人生なんだから
<天使的>:
息子よ、ねる前に 今日の日に
ありがとうを言いなさい
おまえの人生は日ごとに
すばらしくなっていくんだから
<中立>:
ぼくが これまで
どうやってきたかは おしえられるけど
きみがこれから どうするかは
自分で考えなきゃ