シンプル・イノベーション (Simple Innovation)

複雑で込み入った事象の単純化にトライ & 新しい発見を楽しむブログ by こうのすけ

類は類を呼ぶ・・・を妙に実感させられた話

コンビニで買い物を済ませた私は、

駐車場に停めてある車の中へ身を沈める。

ここは、Wi-Fiの電波が届くから便利だ。

ときどき、ここで自分のブログや、

他のブロガーの皆様の記事を読む。

 

車の中でスマホをいじってから数分後、

おもむろに車のドアが開く音がした。

ガシャッ!

その瞬間、私は誰かに喧嘩を売られたのか

と思った。

それくらい、躊躇いのない開け方であった。

 

ドアが30度くらい開かれたとき、

別の考えが浮かんだ。

 

これは、私と似てそそっかしくて、

モノ忘れの酷い人が自分の車だと間違え、

私の車のドアを開けているのだ・・・。

 

恐らく、ドアが45度まで開かれる時間は、

1秒もなかったであろう。

それなのに、この短い時間の中で、

喧嘩を売られた&私に似た人が・・・という

二つの考えが浮かんだのだから、

意識というのは実に不思議なものだ。

 

案の定、ドアを開けた男は、

車の運転席にいる私を目撃して、

アッ、間違えました、ごめんなさい、

と言ってドアを閉めた。

 

見ていると、男は私の左隣に停めてある黒い

車に乗り込んでさっさっと車をスタートさせ

て去って行った。

私の車も黒い。 同じ色だ。

だが、車種が違う。

大きさも向こうの方が大きい。

だから、分かりそうなものだと思うのだが。

 

ここで、白状せねばならない。

実は、私もこの夏、同じ間違いを犯しそうに

なったのだ。

ちょうど、私が脳のMRI検査を受けた日だっ

たと記憶する。

コーナンの駐車場に停めてあった車に友人と

向かっていた時だった。

友人とふざけてバカ笑いをしたせいか、

私の視線は中空を彷徨っていた。

黒い車の前でドアを開けようとするも、

ロックが外れる音がしない。

不審に思って中を覗くと、

それは他人の車であった。

 

しかも、開けようとした車はBMW

私の車はフツーの国産車

共通点は、黒だけだ。

友人はこの状況を見て、

腹を抱えて笑っていた。

 

オマエ、黒しか分からんのか・・・?

 

故に、コンビニで私の車のドアが開かれた際、

私は直ぐさま閃いたのだ。

これは、ひょっとすると、

私と似たような人が・・・と。

 

似た者同士・・・、類は類を呼ぶ・・・、

使い古されて、気にも留めていなかった言葉。

だが、それは実際に正しい。

そのことを妙に実感させられた出来事だった。

 

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友人が人混みに紛れ、姿が見えなくなるまで、

昼食を軽く済ませたあと、

友人とサンマルクカフェで待ち合わせをする。

この店にはWi-Fiサービスがないのだが、

隣にスターバックスがあり、

そこから、Wi-Fiの電波を受けてネットに繋げ

ることが出来る。

 

やって来た友人といつものように、

たわいない話をする。

高校の時からの同級生だから、

その頃の話もするし、イマの話も出る。

こんなとき、楽しい時間は一瞬で終わる。

なにやら、用事があるとかで、

まだ陽も高いのだが、

友人とはここで別れることとなった。

 

二人で道路に出た。

スーパーやら、パチンコやら、モスバーガー

あるから、通行人は多い。

挨拶をして、友人は駅がある方角へ歩きだした。

私は大きく手を振って、

友人を見送った。

 

交差点を渡った友人は振り返って私を見た。

私との距離は5~6メートルだろうか。

私は手を振って友人に微笑んだ。

 

更に、5・6メートル進んだところで、

友人は振り返る。

私はやっぱり大きく手を振って笑う。

この時、友人も軽く手を振り、笑うのだが、

その表情には明らかに困惑の色がある。

 

恥ずかしいからだ。

通行人の多いこんな場所で、しかも、

中年の男同士が手を振り合っているなんて、

どう考えてもフツウではない。

 

友人は更に先を歩いて、また振り返った。

そこには、遠くで手を振っている私が見え

たに違いない。

友人はもう笑いを抑えることが出来ず、

身体を揺らしていた。

相変わらず、アホなことをやっているなと

思ったことだろう。

友人が人混みに紛れ、

姿が完全に見えなくなるまで、

私は手を振り続けたのだ。

(この間、ずっと振り続けていたわけじゃ

ないですよ)

 

後日、友人と電話で話したところ、

友人はこの日の出来事をやはり覚えていた。

こんなふうに思ったそうだ。

 

私が一人で何度も手を振っていたので、

それを見た他の人達からは、

さぞや私がオカシナ人に見えたであろうと。

一方で、私がそれを承知の上でやっている

ことも友人はちゃんと分かっているのだ。

長年の付き合いだから・・・。

 

友人と別れ際に、あなたなら、

どうするだろうか?

退屈な日常ともいえる生活にちょっとした

エスプリを効かせ、笑いにするのも一興か

もしれない。

人から多少オカシナ人に見られたって、

それほど気にかけることもない。

(ずいぶんとオカシナことをしてきたし、

 今もしているし、

 いまさら変えられやしない)

私は出来るだけ笑っていたいのだ。

人生は楽しい方がいい。

退屈だなと思える時間は、

少ないに越したことはないと思う。

 

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夫がムクドリになった?話

私の夫は変わってるの。

この間なんて、夜中に突然起こされて、

笛を吹きに行こうと言い出すのよ。

私はもうビックリして、

靴もはかずに外へ出ようとする夫を必死

になって止めたわ。

 

その時の話はこちらよ。

otakebi13.hatenablog.com

 

とくに、お酒を飲むとダメみたい。

人が変わったようになるの。

ある日、二人で飲んで帰って来て、

からかうつもりで聞いてみたの。

 

『今日のあなたは何者?』

 

そしたら、夫は何て答えたと思う?

 

『オレはムクドリや!』

 

って言ったのよ。

信じられる?

夫は普段、鳥さんのことなど言わないの。

それに、まだhappy-ok3さんのブログも

読んでない頃のことだわ。

だから、鳥さんと夫は何の接点もない

はずなの。

それなのに、ムクドリって、何それ?

 

驚く私をよそに夫は言ったわ。

 

『オレには、止まり木が必要や!』

 

そう言ったかと思うと、

夫は立ち上がって、

実際に止まり木に乗ろうとしたのよ。

この人、大丈夫かと思ったわ。

だって、止まり木なんてないんだもの。

それなのに、夫はよろよろと歩いた後、

跳んだわ。

夫が留まろうとしたのはこれよ。

 

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これが止まり木に見える?

おかげで、私の大事なタンスにヒビが入って

しまったじゃないの。

もうどうしてくれるのよ。

 

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翌朝、案の定、

夫は昨夜の出来事をまるで覚えてなかったわ。

こんな調子だし、

いつもモノ忘れが酷いし、

いっぺん、脳のMRI検査を受けるように勧め

たわ。

 

検査は異常ナシだったみたいだけど、

脳に異常がないのに、

ムクドリになれるなんて、

その方が異常だわ。

 

夫の血液型はABだし、クセあるし、

こんな厄介な男と今後も暮らしていくのかと

思うと、正直言って気が滅入るわ。

 

 

※久しぶりに、女言葉で書いてみました。

女言葉で書くと妙に心地いいと感じる、

ちょっとアブナイこうのすけです。

 

以前、女言葉で書いた記事はこちらです。

 

otakebi13.hatenablog.com

 

【その2】迷惑コメントに対峙してみた話の続編

 

前回の記事、

otakebi13.hatenablog.com

 

カンの鋭い読者の皆様はすでにお気付きのこと

と思います。

この記事は、迷惑コメンターに向けて書いたも

のです。(2007年に)

炎上狙いのコメンターに向けて、

3日目にUPしたのはこの記事に当たります。

 

最後のところ、『動物はどうだ』以降は、

今回あらたに加筆しました。

この部分を書けたのは、

完全にhappy-ok3様の影響です。

とくに、『一羽』の二文字を入れることが出来た

のが良かったです。

お陰様で、より説得力が増したと思います。

happy-ok3様、ありがとうございます。

 

また、ちょうど一週間前にこの世を去られた文鳥

のネオちゃん・・・。

勝手な解釈ながら、ネオちゃんがやって来て、

私に囁いてくれたような気がします。

 

もしもし、あなた、鳥の存在を忘れてませんか?

それで、よく鳥のような広い視野とか書けますね

と。

 

2007年当時は、私に鳥さんという観点や視点

が欠落していました。

なので、文章のデキに納得出来ずにおりました。

何かが足りない・・・。

その自信の無さが、4日目にあのイチロー選手と

矢沢永吉さんの対談で締めた理由です。

 

いずれにせよ、4日目の記事で、

迷惑コメンターからの攻撃が止んだのですが、

私が云わんとしていることを理解してくれたのか

どうかは分かりません。

もともと、分かってもうおうとして書いておりま

せん。 どちらかというと、分かるものなら、

分かってみろというスタンスです。

 

それよりも、彼がいてくれたから、

納得のいく記事が書けました。

書き終われば、彼に対して、

ありがとうの気持ちしかありません。

 

高台で出会ったおじさんに対しても同じです。

あのクセのある嫌味なおじさんがいてこそ、

面白いストーリーが描けました。

こんな話、全くの創作で書けるわけがありません。

だから、あのタイミングであのおじさんに出会っ

たことは、私にとってラッキー以外の何物でもあ

りませんでした。

 

仮に、あのおじさんが持つ毒で、

迷惑コメンターを制することが出来たとすれば、

おじさんは私の有り難い協力者と言えます。

 

視点が変われば、

認識はずいぶんと変わるものです。

 

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朝の散歩中、昔の自分に似た男からフイに声をかけられた話

散歩にせよ、通学や通勤にせよ、

毎日同じ道を歩き、変わらぬ風景に接している

と飽きが来てしまい、日常というものからどう

にも逃げ出してしまいたくなる。

それゆえ、私が朝の散歩するときには、

なるべく同じ道は通らぬようにしている。

だが、その一方で、必ず行きたい場所もあって、

その日の朝も、私は通い慣れたポイントへと、

歩いて向かっていたのだった。

 

その場所は、ちょっとした高台になっており、

晴れの日には、遠くの尾根の間から、

太陽が昇ってくるのが望める。

そんな日に当たったときには、

ひねくれ者の私のような人間であっても、

清々しい気持ちで1日のスタートが切れるよう

な気がしてくるのだ。

 

高台を登るには、長い階段を登らねばならない。

コイツを登り切るのは、

運動不足の人にはやや辛いかもしれない。

休日で朝寝坊をし、

日の出を見るチャンスを逃してはいたものの、

多少とも足腰を鍛えようと、

私は階段を登り始めるのであった。

 

いつものように、私は階段に背を向ける。

その姿勢のままで、階段を登るのだ。

階段を背に向けて・・・?

そう、駅の階段などで誰もがしている登り方と

は逆だ。 つまり、後ろ歩きをする格好で階段

を登って行くのである。

ハタから見れば、まさに珍妙な光景であろう。

(だから、昼間にこんな真似はしない)

 

さて、高台に到着すると、

一人の見知らぬ中年男性が私に声をかけてきた。

どうやら、ヘンな登り方をしている私を上から

ジッと観察していたらしい。

 

「その登り方は何ですか、

何かのためのトレーニングですか?」

 

挨拶もなしに、男はいきなり聴いてきた。

 

質問者は、見るところ、

私よりも一回りは上であろう。

しかし、体を鍛えているせいか、

顔の色艶が良い。

恐らく、煙草も吸わない人に違いない。

 

「いえ、あの、腰痛に効く、

と聞いたものですから・・・」

 

お茶を濁そうとする私であったが、

男は自分も試したいと思ったのか、

おもむろに階段を5・6段ほど降りると、

“後ろ歩き登り”を実践し始めたのだ。

初対面の私から、しかも年下の私から、

何らかの情報を引き出そうというこの姿勢には

学ぶべきものがある・・・と感じ入った私は、

この人はスポーツか何かの分野で、

重要な研究をされている方なのかもしれない、

と想像した。

 

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人の性格、秋の空、

本日、ローソンにて本を買いました。

こちらです。

 

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人のタイプによって、

ストレスを緩和する方法が違うそうです。

私はどのタイプなのか、

自分ではわかっているつもりです。

この手の本では、自分がどのタイプかを

知るためのチェックリストがあるのが常で

すが、やはりこの本にも載っていました。

面倒なので、チェックリストは飛ばすつも

りです。

 

ご参考までに、この本にある人のタイプを

列挙します。

・脅迫傾向タイプ

・過去引きずりタイプ

・現実逃避タイプ

・悲観思考タイプ

・過剰反応タイプ

・自尊心偏重タイプ

・他者中心タイプ

 

こうして挙げてみると、気が付きました。

私はどうやら3つのタイプを併せ持つよう

です。 すると、3つの対応策をしないと

いけないのでしょうか?

結構、めんどくさいです。

 

こんな感じで、この手の本を買うことがあ

りますが、大して読みもせず、

結局は死蔵図書になるのが関の山かもしれ

ません。

 

ああ、オレの性格、もっとシンプルであっ

た方がよかった。(笑)

 

買わないことにしたのは、こちらの本。

 

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・当たり前を疑う

・視点を変える

・奇抜な組み合わせをする

など表紙に書いてありますが、

こうゆうのは、割と得意になったので・・・。

 

下にちょっとだけ見えているのは、

松岡修造さんの日めくりカレンダーです。

もう来年のやつなのでしょうか。

10月ですものね。

なにも、不思議な話ではありません。

 

気温もめっきり下がって、

秋の気配が漂います。

本日、快晴、秋空です。

 

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以前、炎上狙いの迷惑コメントに対峙してみた話

 

こちらの過去記事、やたらと長いです。

otakebi13.hatenablog.com

 

なので、読んでもらえるかどうか、

気を揉んでいたのですが、

予想に反して、結構読まれている様子です。

書いた者としては、やはり嬉しい。

 

ところで、この話を書いた経緯を説明すると、

読者の皆様は少し驚かれるかもしれません。

この話、いわゆる “いい話”ではあります。

しかしながら、この話を書いた原動力となっ

たのはチョットした『悪』でした。

 

石川遼という名のプロゴルファーが存在する

のはご存知でしょう。

2007年、彼が高校一年生でありながら、

日本のプロトーナメントで優勝を飾ったのを

受けて、私はブログで彼のことを書いたこと

があります。

素晴らしいスイングをしていましたし、

インタビューの受け答えもしっかりしていま

した。 そこで、石川選手のことを褒めちぎ

ったのです。 私があのくらいの年齢の頃は

もっと阿呆だったと。

 

すると、来たのですよ。

炎上狙いの迷惑コメントってヤツが・・・。

もう笑うしかありませんが、

エゲツナイことが書いてありました。

(想像にお任せしますが)

しかも、よっぽどお暇と見え、

シツコク書いて寄こします。

それで、コイツと闘ってやろうと思いまして、

上記の記事を書き始めたのです。

 

上記の記事は長いので、

二日に分けて書きました。

(長いと、読まない可能性があるので)

そして、わざと小説風にしてやりました。

加えて、『総資産利益率』とか、

『総資産回転率』など、

相手が考えたこともないであろう経済用語も

まぶせました。

 

とはいえ、こちらから相手に対して書いた形

を取らず、あくまで読者向けの記事として書

きました。 相手に対して、コメントを返す

ような真似は一切しておりません。

完全無視です。

しかし、記事自体は、ソイツに向けて書いて

いる・・・。(笑)

 

二日連続で記事を掲載したところ、

相手もなかなかのツワモノです。

懲りずに、石川選手がどうしたとかコメント

してきます。

それで、三日目に別の記事を書きました。

すると、さすがに、

『テメー、舐めてんのか!』

と書いてきました。

 

4日目、私はトドメの記事を書きました。

その記事はこちらです。

 

otakebi13.hatenablog.com

 

さすがは矢沢永吉さんとイチロー選手という

べきでしょうか。

この記事を書いたことで、ソイツは沈黙し、

静かに退場して往きました。

 

作戦として、私は次のように考えていました。

 

1、相手と同じ土俵に上がらない

 

2、『場』を支配する

 

3、『虚』を突く

 

全部を説明すると長くなるので、

2の『場』を支配するのみを書いてみます。

 

以前、剣道をやっていた話を記事にしました。

街の剣道大会決勝で、私がたった1分の間に、

二本取られて負けた話です。

この時の相手は強者であったのは確かですが、

彼には『場』を支配する力がありました。

道場に立ち、構えて、身体を揺らすだけで、

彼は道場という空間の全てを支配出来ました。

そのようなオーラを発していたのです。

こんな空間に身を置いた私は、

そもそも勝とうなんて気持ちが湧くはずもあ

りません。 

私は相手の『場』に完全に飲まれ、

ボーッと立っていただけでした。

その結果、為す術もなく、

二本取られて敗れたのです。

 

この時の経験を活かすことが出来たようにも

思えます。

 

━━━イチロー選手、いましがたの試合で、

ピッチャーとして投げたようですね。

ツーベースを二本打たれて1点を失うも、

見事にスリーアウトを取りました。

変化球を投げれば、打たれないようです。

 

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